2020年3月23日

コワーキングレポート②

コミュニティマネージャーは利用者にどのような影響を与えるのか

コワーキングスペースやフレキシブルオフィスの企画・運営を行う株式会社MJEと大阪大学大学院経済学研究科 中川功一研究室が共同で、日本全国のコワーキングスペース利用者を対象にアンケート調査および個別インタビュー調査を実施しました。

本レポートは、調査の集計結果とそれをアカデミックに分析して明らかになった事柄をまとめた、全4本のレポートのうちの2本目となります。

レポート概要(一部抜粋)

※ダウンロードすることで、全ページをご覧いただけます。

コワーキングスペースでは、利用者の協同を促すために運営スタッフが積極的に利用者とコミュニケーションをとり交流を促すケースが多くありますが、それは利用者にどのような効果をもたらしているのでしょうか。調査・分析の結果、3つの効果があることが分かりました。

積極的に利用者同士をマッチングするユーザーが現れる

運営スタッフが積極的に利用者の協同サポートをするほど、利用者は「自分が働きかけることで環境を変えられる」という自己効力感を向上させ、結果的に他者を積極的にマッチングする利用者(ハブユーザー)が多くなることが明らかになりました。

 

イベントに積極的に参加するようになる

運営スタッフが積極的に利用者の協同サポートをするほど、利用者がコワーキングスペースで開催されるセミナーや交流会などのイベントに積極的に参加するようになることが明らかになりました。

 

利用者同士の相互理解が向上する

運営スタッフが積極的に利用者の協同サポートをするほど、利用者同士で日常的に交流し相互理解を深めあうケースが多くなり、結果的に利用者の協同につながりやすくなることが明らかになりました。

近年、コワーキングスペースは新しいオフィスのあり方として急増しておりますが、その利用実態や効果的な活用方法・運営方法については未だ明らかになっていないのが現状です。

本レポートをきっかけに、コワーキングスペースの有効活用方法、適切な運営方法が広まることで、業績向上のための選択肢としてコワーキングがより多くの方に認知される助けとなれば幸いです。ぜひダウンロードして、ご覧ください。